心を込めたお中元は人の気持ちに響く

お中元はお歳暮とともに、儀礼的とか虚礼ということで歓迎されないものとなっており、どちらかと言うと贈る方も送られる方も、言葉を飾らないで表現すると後ろめたいものが残る世の中になってしまっています。それは下心があるということを露骨に示した企業の取引事例や官公庁への付け届けなどが発端となり、日本の古き良き習慣がイメージを損なってしまったことに由来しています。しかし、お歳暮もそうですがお中元は、正しい心がこもっているいるものであれば、恥じるものでも後ろめたいものでもなく、素直な気持ちを品物で表すものなので、むしろ大切にしたい慣習ということができます。例えば、結婚式のお仲人さんを引き受けて下さった方、就職の際にとても面倒を見てくださった方、困っていた時にそっと援助をしてくださった方など、いつまでも感謝の心を伝えたい方がいるはずです。

そうした方々へは、年に一度や二度は近況報告がてらご挨拶をしたいというのが、人としての道ということができます。その時は手ぶらと言うわけにも行きませんので、季節によってはお中元を用意するということになります。挨拶に来たもらった方としても、その後の様子が気になっているはずですから、顔を出してその後のことを聞きたいという気持ちを持っているというのが人情というものです。そうした人と人のつながりを大事にしたいという心がこもったお中元やお歳暮は、相手の方の気持ちに響くということがあります。

分相応という言葉はやや否定的な印象がありますが、自分の実力に応じて、華美ならず粗末ならずということを心掛ければ、人としての人生が豊かにするものであるとも言えます。

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